私が新卒で社会に出た頃よりもブラック企業と呼ばれる会社は減り、今はずっと働きやすくなりました。それでも実はサービス残業が黙認されている会社も多いのが実態です。
そんな中、以下のように責任感が強く真面目な人ほど「残業が多いのは自己責任」だと考えがちです。
これは私が仕事が遅いから?もっと効率を上げれば楽になる?
私も以前は同じように思っていた時期がありました。
でも、どんなにスキルを上げても、むしろ仕事が増えて、サービス残業は一向になくなりませんでした。
私の以前の職場では、誰もが当たり前のように夜遅くまでサービス残業していました。
上司も「残業は減らそう」と言いながら、実際は口先だけ。建前上、「業務効率化推進会議」なるものが度々開催されましたが、結局いつも会議の結論は「仕事が終わらないのは、私たちの努力が足りないから」と片付けられ、私たちは無意味な会議に時間を費やしただけでした。
こうしてどれだけ頑張っても負担は増える一方で、当時は本当に心も体も限界寸前だったと思います。
この記事を今読んでいるあなたも同じような状況なのではないでしょうか?
もし該当するなら、今のあなたにも知ってほしいことがあります。具体的には以下の内容です。
- 仕事が終わらないのは本当に自分の能力不足なのか
- なぜ私は限界を感じながらも、その環境に居続けたのか
- そして、そこからどうやって抜け出したのか
あなたの仕事が終わらない5つの理由
私が以前勤めていた会社では、毎月50〜150時間の残業が当たり前でした。しかも、一定時間を超える分はサービス残業。もちろん違法です。
それでも、誰も声を上げませんでした。なぜなら、「残業して当然」という空気が職場全体に染みついていたからです。
ここでは、私の仕事が終わらなかった5つの理由を整理してみました。どれも個人の努力ではどうにもならないものばかりでした。
①「残業=頑張っている」という古い価値観
特に40代以上の上司・同僚の中には、「長く働く人ほど評価されるべき」という考えが根強く残っていました。
そのため、「早く帰る人=やる気がない。残業している人=頑張っている。」
そんな歪んだ評価基準が当たり前に存在していたので、サービス残業なんて当たり前。残業時間が一定を超えないよう、残業の途中で退勤の打刻をするのが通常ルーティンになっていました。
上司も部下の残業時間に関心を持たず、「定時で帰れるようにしよう」という意識はゼロ。むしろ、残業している人は「仕事に前向き」だと評価されていました。
② 業務効率を上げても残業時間は減らない
私は当時、残業を減らしたくて必死に業務効率化を進めました。でも、結果は逆で、効率化すればするほど仕事が増えていきました。
上司の考え方は単純で、「早く終わる=まだ余力がある=もっと任せられる」という発想。つまり、どれだけ頑張っても残業時間は減らない構造でした。
日本の多くの企業では、今もジョブ型ではなくメンバーシップ型。そのため、私たちの仕事の範囲は無限に広げられてしまいます。
③ 圧倒的な人員不足
人が次々と辞めても、代わりの人員は補充はされませんでした。上司にとって採用は面倒な仕事だからです。
結果として、常に人が足りず、残った人がひたすら負担を背負う状態。離職率も高く、同じチーム内には3年以上残る人はほとんどいませんでした。
それでも上司は、さらに他部署の仕事まで引き受ける。「うちがやります」と言って良い顔をすることで、上層部からの自分の評価UPを狙っていたのです。
当然、そのしわ寄せはすべて現場にきます。私たちは、終わりのない業務に追われ続けていました。
④無駄な会議が多すぎる
当時は、日中はほぼ会議で埋まっていて、定時までに自分の仕事を進める時間がそもそもない状態でした
発言しないまま終わる会議も多く、「何のために出ているのか分からない」と感じる会議も多かったです。
しかも、上司は会議内容をチームに共有するのが面倒らしく、代わりに全員参加を強要。
⑤すべて「個人の責任」にされる
業務量が増え、会議も減らない。当然、定時では終わらないので残業するしかありません。それでも、上司の考えは「仕事が時間内に終わらないのは、あなた達の努力が足りないから」。
当時はほぼリモート勤務だったこともあり、食事と睡眠以外の時間はほとんどすべて仕事に費やしていました。それでも仕事は終わらない。
ついには、体調を崩す人、突然出社しなくなる人も増え、チームの雰囲気はどんどん悪化していきました。
仕事が終わらない理由をこうして並べてみると、どれも自分の努力では変えられない要因ばかりです。それでも私は、「自分がもっと頑張ればなんとかなる」と思い込んでいました。
サービス残業が常態化した環境に居続けた理由
外から見れば、「そんな会社、気にせず定時で帰ればいいじゃん」と思う人もいるかもしれません。でも、当時の私にはそれができませんでした。頭では分かっていても、自分だけ違う行動を取る勇気がありませんでした。
その会社では、未経験の仕事に転職したばかりでもあったので、「最初は大変でも慣れれば落ち着くはず」と自分に言い聞かせていました。
実際、周りは優秀な人ばかりで、「早く追いつかなきゃ」と焦る気持ちも常に感じていました。
さらに、チームの中で私以外は全員男性。しかも、全員が私以上に遅くまで働いていたので、「自分だけ早く帰るなんて甘えてると思われるかもしれない」という不安が強く、誰よりも長く働くことが私には必要だと考えている部分もありました。
そんな中、入社直後に見てしまったのが「仕事のクオリティが低い」と判断され、左遷された同僚の姿。
そのときから「自分もそうなるかもしれない」という不安が強まり、「頑張り続けなければいけない」と思うようになりました。
さらに、当時は景気低迷により採用にストップがかかっていた時期。人手不足の中で、「いずれ採用が再開すれば少しは楽になるかも」と淡い期待を抱いていました。
でも、そんな日は私が在職中は来ませんでした。
そうしているうちに、私の中で次第に慣れとあきらめの気持ちが強くなり、疲れていても、「みんなも頑張ってるから」と自分に言い聞かせ、少しずつ心も麻痺していったように思います。
仕事が終わらない|限界を感じた私が気づいたこと
数年間、終わらない仕事に追われ続けた結果、気づいたときには心も体も限界を迎えていました。
常に疲れていて、休日も頭の中は仕事のことばかり。眠っても疲れが取れず、朝起きるのが億劫を通り越して怖い。そんな日々の連続でした。
この結果、体調だけでなく、メンタル面もどんどん消耗していき、「このまま続けたら、自分が壊れる」と感じたのを今でも覚えています。
詳しい影響については、別の記事でまとめているので、こちらも読んでみてください。
そこまで追い詰められてようやく、仕事が終わらないのは自分の能力の問題ではなく「組織の仕組み」の問題だということに、真正面から向き合うことができました。(それまでは考えても虚しくなるだけなので思考停止状態でした。)
私が働いていたのは、業界でも名の知れた大手企業。各社から優秀な人材が集まるような環境でした。それでも全員が、例外なく長時間労働をしていました。
どんなに優秀な人でも、構造そのものが間違っていれば消耗していく。
もちろん、完璧な管理職なんて存在しませんが、少なくとも管理職には、部下の体調やメンタルへの配慮、そして適切なチーム体制をつくる責任があります。
それを放棄した組織は社員を酷使するだけの場所になってしまうと思います。
とはいえ、当時は毎日深夜まで働いていたので、「転職活動なんてしたらもっと大変な生活になってしまう」と思っていました。
それでも、とりあえずビズリーチに登録してみたら、その後は思っていたよりずっと早く物事が進みました。
ビズリーチの場合、企業やヘッドハンターから直接スカウトが届く仕組みだったので、自分で求人を探す時間がなくても、自然とチャンスが入ってきます。
仕事と並行しながらでしたが、登録から約2ヶ月で転職先が決まり、長く続いた過酷な働き方に終止符を打つことができました。
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もし、今あなたが同じように「仕事が終わらない」「疲れ切っている」と感じているなら、
まずは一歩動いてみてください。
ほんの少しの行動だけでも、人生が変わるきっかけになります。
働き方を変えることは、逃げることではありません。自分を守るための、最初の一歩です。
ビズリーチ
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ビズリーチは転職エージェントではなく有名企業の非公開求人や高年収の求人を紹介してもらえる転職サイト。
一般的な転職サイトは自分から求人情報を探して気になって求人に応募しますが、ビズリーチの場合は企業やヘッドハンターからのヘッドハンティングを受ける仕組みです。
他の転職サイトやエージェントに比べてハイレイヤーの求人情報を多数取り扱っているので、年収UPの転職にチャレンジしたいなら登録必須。
ビズリーチ経由でのみ応募できる非公開求人も多いので、年収が一定以上なら登録しておきましょう。
希望条件をある程度絞って転職活動したい人や受け身で転職活動している人、特定の業界や職種の知識豊富なヘッドハンターからの紹介を受けたい人はビズリーチとの相性がいいはずです。
リクルートダイレクトスカウト

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