結論から言うと、自分のスキルを上げて業務効率を高めてもサービス残業はなくなりません。
理由は、サービス残業の原因を作っているのはあなたではないからです。
私も以前の職場で毎日深夜まで残業していましたが、何をやっても自分の負担が重くなるばかりでした。
この生活が続いたことで本当に大切なものを失いかけ、さすがに危機感を感じで転職。
そこでこの記事では、私がサービス残業をやめられなかった理由と働きすぎた結果どうなったのか、について語ります。
手遅れになる前に読んでみてください。
Contents
私の残業地獄が続いた理由
以前の会社では毎月50~150時間は残業していましたが、一定時間を超える残業については残業代がつかないサービス残業となっていました。
※先に断っておきますが、サービス残業は違法です。
私が以前勤めていた会社は従業員数万人、売上も業界トップクラスの大手企業。CMもバンバン打っていて認知度が高い企業です。
そんな環境下で、なぜ私のサービス残業はなくならなかったのか?
原因は管理色のマネジメントの問題が大きかったです。
詳しく説明します。
①「残業=美徳」のカルチャーが定着
40代より上の世代になってくるといまだに「長く働いた人ほど評価されるべき」と考える人も多いです。
自分の上司がこの考えを持っていると、当然そのチームは長時間残業しやすい傾向があります。
このため、上司からするとサービス残業も問題ではないので、自分の部下がどれだけサービス残業していようが改善しようとはしません。
②業務効率が上がるだけ仕事が増える
私は心底残業したくないタイプなので、当初は自分が仕事を覚えて業務を効率化できれば残業は減ると思っていました。
でも、上司としては「部下の業務効率が上がった→もっと仕事を任せられる」という考え方でした。
もう一つ問題なのは、日本の会社は欧米のようにジョブ型雇用ではないので、上司の指示があれば自分のもともとの職務領域に関わらず仕事の幅をどこまでも広げることができます。
このため、仕事を早く終わらせられるようになると、その空いた時間分だけ新しい仕事をつめこまれます。
③あきらかに人員不足
こんな環境では当然人は定着しません。
私の元職場では離職率が異常に高かったです。管理職以外で3年以上残る人は皆無でした。
ダメな管理職の場合、適切な人員体制がわからないので、こうして人が辞めても補充の人員を採用しないこともあります。
採用活動は管理職の仕事であるものの、当の本人にとって採用は面倒な仕事だからです。
さらに、上司は自分より上の役職者や他の部署にはいい顔をしたいため、自分の部署が引き受けるべきではない仕事も引き受け、どんどん仕事量が増えていきます。
このため、誰かが辞めても補充は行われない一方、チーム全体が抱える業務量は増えていくので、残るメンバーの負担はさらに重くなります。
④無駄な会議が多すぎる
さらに、日中はそもそも会議が多いので定時までに仕事を終わらせることが物理的に不可能でした。
毎日朝から定時までほぼ会議で埋まっていたからです。
その中には一言も発言しない会議も多く、ただそこにいるだけで時間を浪費していました。
これほど会議が多かった理由は、上司が会議の内容をチームへ共有するのが面倒だから。(管理職はほとんどの会議に出席していました。)
上司から会議の出欠を自己判断することは禁じられていたので、これもサービス残業が多かった理由です。
⑤仕事が終わらないのは全て個人の責任にされる
こうして業務量は増え続け、日中は会議で埋まっているので、平日の残業だけでは仕事が終わらず、徹夜したり土日に働くことも多かったです。
とくに、当時はほぼフルリモート勤務だったので、睡眠と食事、買い出しなど生活に必要最低限のこと以外の時間はずっと仕事をしていました。
このため、体調を崩したり突然仕事に現れなくなるメンバーが続出。
さすがにこれはマズイと思い、上司に訴えるも「仕事が時間内に終わらないのは個人の責任。仕事ができないから。」とばっさり。
残業が多いことを個人の責任にすり替えられ、毎日寝不足で過重労働が続くと、さすがに精神的にも参ってきます。
時間内に仕事が終わらないと、いかに仕事の効率が悪いかを上司から聞かせられるため、会社が指定する残業時間の上限を超えた分はサービス残業にするしかありませんでした。
私が「自分は自分」を貫けなかった理由
「そんな会社の方針なんだ気にせず定時で終わればいいじゃん」と言うのは簡単です。
でも、当時の私にはそれが選択できませんでした。
もともとの私は自由奔放で、人とは違うことも積極的に挑戦できるタイプでした。
でも、この会社ではアラサーで未経験の仕事に転職したので、慣れるまでは忙しいのも仕方がないと思っていたことが一つの理由です。
また、周りが優秀なメンバーばかりで「早く追いつかなくては」という焦りの気持ちもありした。
入社直後に仕事のクオリティが低い同僚が左遷されたのを見てしまったのも焦りを加速させた理由です。
当時はコロナ禍でもあったので、先行きが見えない状況では採用できないけど、いずれ採用再開して業務量が緩和されという期待もありました。
さらに、管理職を除き、同じチームのメンバーが全員私以上に残業していたので(私以外全員男性)、私だけ甘えるわけにはいかない、と思っていたのもあります。
サービス残業を続けるとどうなるか?
こうした私は数年間、過酷な労働を続けてきたわけですが、気がついた頃には心身ともにボロボロの状態になっていました。
具体的には、
- 体調不良を感じやすくなった
- 激太りした
- 女性らしさを喪失した
- 出産をあきらめた
- 生きている意味がわからなくなった
…
この他にもさまざまな負の影響がありました。
詳しく書いていたら長くなってしまったので別の記事に分けて内容をまとめています。
幸いなことに途中で私は強い危機感を持って転職することで、この長いサービス残業がの日々に終止符を打つことができました。
あのとき転職していなかったら…と思うと恐怖すら感じます。
サービス残業は組織の問題
私が働いていたのは超大手企業の中枢部門。各業界・企業からの精鋭たちが転職してくるような場所でした。
それでも全員が長時間残業を強いられていました。
どんなに優秀な人でも環境次第ではサービス残業は免れられません。
つまり、仕事が終わらないのは個人のせいではなく、組織や体制、管理職の問題です。
もちろん完璧な管理職が存在しないこともわかっています。
自分がいずれ管理職になるとしても、完璧にチームをマネジメントすることはできないです。
でも、管理職には自分の部下の体調やメンタル面への配慮や適切なチーム体制の構築は、管理職の立場として責任を持たなくてはなりません。
責任を放棄するなど言語道断。
あなたがこうした職場で働いているなら一刻も早く離れるべきです。
このためには自分で行動するしか方法はありません。
私は転職すると決めてからは完全に気持ちを切り替えて、転職活動を最優先に取り組みました。
こうして1ヶ月半で無事転職活動を終え、希望の会社に転職できたわけです。
少しずつでも行動すれば状況を変えられます。頑張ってください。
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