こんな疑問に答えます。
- 20代後半でも異業種への転職は可能
- 20代後半の異業種転職の失敗事例
- 20代後半で異業種への転職を成功させる方法
この記事を書く私は30代前半で異業種へ転職したことがあります。このときは未経験にもかかわらず、年収もかなり上がりました。
30代で異業種転職できた私自身の経験からも言えるのですが、20代後半での異業種転職は十分に可能性があります。
でも、注意点もあります。せっかく異業種転職できたのに半年も経たずに辞めざるを得なくなる人も少なくないからです。
そこで、この記事では異業種への転職を成功させるために必要なことについてお伝えします。
Contents
20代後半の転職でも異業種は実現可能
20代後半の転職でも異業種への挑戦が可能な理由はいくつもあります。
主な理由を紹介します。
①20代後半は転職市場で需要が高い
そもそも20代後半はまだまだ十分に若いです。
人生100年時代と考えるとこの先働く期間は何十年もあります。
企業もそれは分かっており、この先ポテンシャルが長く期待でき、しかも30代以降に比べて給料が安いので、20代を積極的に採用したいと思っています。
②多くの会社が人手不足
今は働く私たちにとっては売り手市場です。
帝国データバンクの調査によると、人手不足だという認識のある企業は約5割に迫っています。(以下の図はよりHR Proより引用)
コロナで一時的に人手不足割合は減少しましたが、企業の人手不足感は戻ってきています。
③職業訓練を利用できる
異業種への転職をする前に国の補助を受けて勉強できる制度もあります。
これにより、簿記や会計、パソコン、事務、プログラミングなど、様々なスキルをお金をもらいながら学ぶことができます。
20代では選択できる科目が多く、これによって未経験の仕事へのチャンスをつかむ人も数多く存在します。
これらの制度について、詳しくは以下の記事で紹介しているので、気になる方はご覧ください。
20代後半の転職で異業種を選んで失敗した事例
このように20代後半でも異業種への転職は可能ですが、注意も必要です。
背伸びしすぎや憧れだけで転職しようとする場合は失敗しやすいからです。
残念ながら、あまりの内定欲しさに面接で自分の実力を過剰に表現したり、経歴に嘘をつく人もいます。
プライドが高すぎる人はとくに危険です。
20代は転職先での期待が高い
前職で働いているとき、「未経験だけどものすごく優秀な20代後半の男性が入社してくる」と噂になるほど期待されていた人がいました。
30〜40代中心の専門性の高いチームだったのですが、会社の拡大に伴い業務も忙しさを極めていたので、みんなが彼の入社を心待ちにしていました。
でも、実際入社してみると全くの期待はずれでした。
経歴の嘘やごまかしは必ずばれる
実際に彼と働き始めてみると、異業種からの転職であることは聞いていたものの、彼が入社前に「この業務は前職でも経験がある」と聞いていたことが全然できない…
簡単な仕事を任せてみても、仕上げてきたものは全く的外れ…
こんなことが数ヶ月続き、好青年だと思っていた彼の態度が徐々に変化し、言葉遣いもぶっきらぼうになってきました。
おまけに年齢の近い私に「自分が思っていた仕事内容と違う」と愚痴を漏らし始める始末。
こんな状態で、彼に仕事を任せても手直しが多く発生し、本人では対応できず、さらに彼自身のやる気もないので、結局は他のメンバーが彼の分の仕事もやる羽目になってしまいました。
転職先でうまくいかない人の末路
結局彼がその後どうなったかというと、会社に居づらくなって半年も経たずに辞めてしまいました。
彼の中に素直さがあれば、こんなに早く止めることもなかったかもしれません。
でも、はたからみていると、大口を叩いて入社してきてしまったために、誰かにわからないことを質問したり、できないことを「できない」と認めることができず、誰にも頼れない環境を作ってしまったことで苦しくなってしまったのだと思います。
20代後半で異業種転職を成功させる方法
では、20代後半で異業種への転職を成功させて、安定して次の職場で働き続けるためにはどんなことに気をつければいいのか。
この章で詳しく紹介します。
①転職経験者がいる職場を選ぶ
未経験での転職でも、できるだけ早く職場に馴染み、気持ちよく働き続けるためには、転職経験者ができるだけ多い職場を選ぶのがポイント。
確認方法は、求人票の記載や面接で質問するのがおすすめです。
面接で質問しづらい場合は、担当の転職エージェントに確認してもらうことも可能です。
また、転職会議やOpenworkなどの口コミサイトにも記載されている場合があるので、活用してみてください。
なお、企業としては転職経験者が少なくても、応募する求人の部署や組織によっては転職経験者が多いこともあるので、部署単位で確認するのがおすすめです。
②需要が伸びている仕事を選ぶ
今はIT関連やDXなどへの人材の需要が高まっています。
これらの業界や職種は現時点では世の中に経験者がまだ多くはなく、需要に供給(転職希望者)が追いついていない状況なので、異業種転職でもチャンスが多い分野でもあります。
先ほど紹介した職業訓練校を利用してみる方法もあります。
③これまでの経験やスキルが活かせる仕事を選ぶ
今の仕事からは一見異業種に見える仕事でも、共通点が多い業種への転職は難易度が下がります。
たとえば、販売員から営業職への転職は異業種転職にあたりますが、販売員時代に身につけた対人スキルは営業でも役立ちます。
このように違う業種でも今の仕事と希望の職種での共通点を見つけ、それを企業はアピールすることが転職の成功率を高めます。
④ネガティブな情報は先に仕入れる
どんな転職にも言えることですが、夢だけを見て憧れだけで転職するのはとても危険です。
このような人は転職後に理想と現実とのギャップに苦しむことになるケースが大半。
自分にとって100%理想の職場は存在しないことを心得て転職することが大切です。
⑤転職エージェントを利用する
最近話題のビズリーチやリクルートダイレクトスカウトもおすすめの転職サービスですが、未経験転職の場合は必ず転職エージェントを利用しましょう。
これらは企業から直接スカウトをもらえるサービスですが、基本的に即戦力になれる人が対象なので、異業種の転職には不向きです。
一方、転職エージェントは転職したい人と企業との間に入って転職をサポートしてくれる存在で、未経験でも応募可能な求人を見つけてきてくれます。
20代向けの求人を多数扱っていて、異業種への転職サポートの経験豊富なエージェントを選ぶのが内定を勝ち取るためのポイントです。
おすすめの転職エージェントを紹介するので、気になるところへ登録してみてくださいね。
リクルートエージェント
【公式サイト】https://www.r-agent.com/
リクルートエージェントは、扱う求人数と転職決定数が圧倒的ナンバー1なので登録しておいて間違いないです。
リクルートエージェントはあらゆる求人を幅広く掲載しているのが特徴。他にはない非公開求人を多数抱えているので、希望の求人が見つかります。
また、業界ナンバー1だけに、優秀なキャリアアドバイザーが多いことには定評があるので、面談して見るだけでも様々なアドバイスを得られます。
dodaエージェント
【公式サイト】https://doda.jp/
dodaエージェントは、業界でも豊富な転職者情報のデータベースを持っているのが特徴。ここに登録しておけばこのデータベースを利用する他社エージェントからアプローチしてもらえます。
自分が登録した職歴や希望条件から他社エージェントに自分を見つけてもらうことで、自分に適した求人にたどり着きやすくなります。
実際、私もdoda経由でオファーをくれたエージェントの紹介で内定をもらっています。(同時にdodaエージェントの紹介でも2社内定をもらっていて、今はそのうちの1社で働いています。)
また、dodaエージェントは応募書類の添削や面接対策のバックアップのサポートスキルが高いので、これだけでも利用価値はあります。
マイナビエージェント
【公式サイト】https://mynavi-agent.jp/
マイナビエージェントは、リクルートエージェントほどではないものの非公開求人含めて約4万件もの求人数を扱っています。
大手企業のほか、中小企業の案件も豊富な点が特徴の一つで、業界別で見るとIT・通信系の求人が数多くあります。また、とくに20代、30代前半の若手向けの転職支援に強みを持っており、優秀な若手を求めるIT企業の多くがマイナビエージェントに対して積極的に求人を出しています。
コンサルタントも若手向けのサポートに慣れているので、20代、30代前半であれば質の高いサポートを受けることができるので、登録して損はありません。
なお、20代を対象としたマイナビジョブ20’sもあるので、一度面談してみて利用しやすい方に絞って利用するのもおすすめです。