こんな悩みに答えます。
- 転職後2年でも退職すべき職場の特徴
- 安易に退職する前に知っておくべきこと
- 転職後すぐに辞める場合の転職エージェント選び
この記事を書く私自身はこれまでに2度の転職を経験し、中堅から大手まで3社の会社で働いてきましたが、これまで3社で働いてきた中で転職後2年で辞める人は全く珍しくないという印象。
なので、今の職場でやりたいことが実現できないとか、職場の雰囲気が合わないと感じているなら、あまり悩みすぎずに次の職場を探してみるべきだと思います。
とはいえ当たり前ですが、安易に辞めてしまうのは後悔の原因なので、この記事では転職2年で退職するときの判断軸、再転職時に注意すべきポイントについて解説します。
Contents
転職後2年でも退職した方がいい職場の特徴
厚労省が実施した転職者に対する調査によると、直前の勤務先を2年以内に退職した人の割合は35%にもなります。
つまり、入社してから2年以内に転職することは統計的にも決して珍しくありません。
これは2015年の調査結果なので、とくに最近は働き方をより自由に考えるようになった人が多いこともあり、今は2年以内に退職する人はもっと多いと考えられますね。
とはいえ転職した会社をすぐに辞めた場合、転職市場では「忍耐力がない人」というレッテルを貼られるリスクがあり、転職で不利になる可能性も否定できないわけで、だからこそ「今転職すべきか、もう少し我慢するべきか」と悩むんですよね。
その場合に判断基準の参考にしてほしいのが以下の「今すぐ転職すべき職場ランキング」。これはメンタリストのDaiGoさんが科学的な根拠をもとにまとめたもので、該当する項目が多いほど心身が崩壊するリスクが高まるので、転職すべきと判断できるもの。
✓今すぐ転職すべき職場ランキングTPO7
- 仕事上の制限が多い
- 指示に一貫性がない(役割の衝突がある)
- 社内でのコミュニケーションが悪い
- 作業負荷が重い
- 役割が曖昧
- 裁量権がない
- 長時間労働
ブラック企業にありがちな「長時間労働」は以外にも第7位。このため、「今の職場はブラックではないけどすぐに辞めるのは甘ったれてるかな」と悩むのもちょっと違うわけですね。
各項目について詳しくはDaiGoさんの動画からじっくり確認してみてください。
安易に退職して後悔しないために知るべきこと
前章で紹介した今すぐ転職すべき職場の項目で当てはまる数が多いのであれば、そこで働き続けていても人生の時間を無駄にするだけなので、早めに転職するのが賢い選択だと思います。
でも、当てはまる項目が少ない場合や辞めたい理由が曖昧な場合は安易に辞めるのはおすすめしません。
今の職場で我慢して耐え続けるのは心身に悪影響ですが、このような場合は耐え続けるという考え方ではなく、自分の工夫や努力次第で現状を変えられる可能性もあるからです。
逆にこれができなければ転職してもまた同じような不満を持ったり、すぐに嫌になって転職に逃げ道を作るクセがついてしまいます。
こちらもDaiGoさんの動画ですが、すぐに退職を決めてしまう前に自分のもう少しの努力と工夫で今の職場に対する考え方を変えられる可能性はないか探ってみてください。
次の転職活動で持つべき心構え
転職してから2年以内であっても退職すると決めたなら、すぐにでも行動しましょう。「どうせ辞める」と思って働いていても生産性は上がらないし得るものも少ないからです。
とはいえ何度も繰り返してしまいますが、残念ながら今の日本の転職市場では、すぐに退職した人に対する印象がいいわけではないのは確か。
このため、次の転職活動では以下のことを心得ておいてください。
① 納得される転職理由を説明できるようにする
短期間で前職を辞めることは誇れることではないですが、人生誰でも失敗はつきもの。これを踏まえた上で、前職では自分の判断に失敗があったということを認めて転職活動してください。
そして、以下を説明できるように準備しておくことが大事。
- 今の仕事・職場のイメージと現実にどんなギャップがあったのか
- 自分でそのギャップを埋める努力をしても埋められない理由はなにか
- なぜ短期間で辞めるという判断に至ったのか など
相手(応募先の企業)が納得できる説明ができれば、前職をすぐに辞めたことよりもあなたがその会社でどんな貢献をしてくれるかを重視してあなたのことを見てくれます。
最近は人材不足が深刻で人気企業であってもほしい人材に出会えないことが多く、もしあなたが企業のニーズにハマることができれば前職の就業期間はほとんど関係ありません。
② 転職前の事前リサーチを怠らない
企業のネームバリューや待遇だけで転職を決めてしまうのは失敗の原因。
職場の雰囲気や働き方への考え方、有給の取得率、残業時間なども転職前に事前に十分リサーチするべきです。
ということで、次の転職活動では以下のことにも手を抜かず進めてみてください。
- (当たり前ですが)企業のHPを入念に確認する
- 職場の雰囲気などは面接で質問する
- 面接会場ですれ違う社員の雰囲気を確かめる
- 年収や待遇、有給取得率など面接で聞きづらいことは転職エージェント経由で確認してもらう
- 一つの企業について複数の転職エージェントから評判を聞く
- 転職特価型の口コミサイトを確認する
なお、転職口コミサイトについては転職会議がカバーしている企業やクチコミ件数が多いので、転職活動では導入必須。
転職会議の使い方について詳しくは「赤裸々な会社の状況を知れる口コミサイト」でも解説しています。
転職後すぐに辞める場合は転職エージェント選びも重要
短期間で転職を繰り返す場合、それだけで企業からも転職エージェントからも一定評価が下がります。
このため、自分が他の転職者よりも不利な立場であるかもしれないと自覚して、それに見合った行動をとるべきです。
では具体的にどうすればいいのかと言うと、できるだけ多くの会社応募する、そのために複数の転職エージェントを利用する、というのがよい転職エージェントに出会いやすく、かつ自分に適した求人に出会う可能性を高め、効率よく転職活動を進められます。
おすすめは中小規模の転職エージェント
短期間で転職を繰り返す場合、中小規模の転職エージェントも利用するのがおすすめです。
というのも、中小規模のエージェントは転職者を確保すること自体が大手に比べて難しいので、一人ひとりの転職者へのケアが手厚いことが理由。
つまり、不利な立場の転職者にもかなり熱心に取り組んでくれるということです。
中小の転職エージェントは大手に比べて知名度こそ低いものの、一人ひとりのコンサルタントの能力が劣っているわけではなく、特定の業界や職種に強みを持っているのが特徴。
さらに、大手エージェント以上に特定の企業との深いコネクションがある場合も多いので、自分が興味のある企業を取り扱っている中小の転職エージェントに出会えた場合は当たりくじを引いたようなもの。
自分に適した転職エージェントの見つけ方
とはいえ普通にネットから検索しても自分の希望にあった求人を扱っている中小転職エージェントを見つけるのは容易ではありません。よって、向こうから見つけてもらう必要があります。
そこで登録すべきなのがリクルートエージェントとdodaエージェントの2つ。
これらは大手人材紹介会社が展開するサービスなのですが、これらを利用することで中小テンショクエージェントに見つけてもらえる理由がこちら↓
リクナビを展開するリクルートキャリア、dodaエージェントを展開するパーソルキャリアは、業界でも豊富な転職者情報のデータベースを持っているのが強み。
これらのデータベースは多くの資金力のない中小転職エージェントが利用しているため、この2つに登録しておくことで他社エージェントからアプローチしてもらえます。
自分が登録した職歴や希望条件から他社エージェントに自分を見つけてもらうことで、自分に適した求人にたどり着きやすくなります。
もちろん大手転職エージェントは求人数が豊富なので、大手転職エージェントにも登録はしておいたほうがいいです。私自身の転職経験から本当に役立った転職エージェントは以下からどうぞ。
まとめ
最後にこの記事の内容を整理してまとめます。
- 自力で環境を改善できないのであれば、転職後2年以内でも退職はやむを得ない
- 次の転職では「理解を得られる転職理由を説明できること」「応募先企業の入念なリサーチ」が重要
- 大手転職エージェントだけでなく、中小エージェントの利用もおすすめ
次の転職では後悔しないように、ぜひ今回の記事を参考に進めてみてください。応援してます。
転職活動では複数の転職エージェントを利用して進めることでより有利に転職できる可能性があります。詳しくは以下からどうぞ↓
次の転職で後悔しないために今からやるべきことを記事にまとめています。