退職を決意しても、いざ「辞めたい」と口に出すのは本当に勇気がいることですよね。
上司や同僚にどう思われるか、迷惑をかけてしまうんじゃないか、裏切り者だと思われたらどうしよう…。
この記事を書く私も、実はこれまでに3度会社を退職してきたことがありますが、上記のような不安を感じて、なかなか一歩を踏み出せなかったことがあります。
でも、自分の経験からも言えるのですが、「退職を伝える勇気」は突然湧くものではなく、環境を整えることで自然と生まれるものということがわかりました。
そこで、この記事では、退職を言い出す勇気が出ないときに試してほしい考え方と、実際の行動ステップを紹介します。
退職を言い出せない人ほど損をする
退職を言い出せない自分に対して、「自分は弱い」「逃げてる」と責めてしまう人が多いのですが、それは違います。
あなたが退職について言い出すのをためらうのは、以下の例のように「周囲への思いやり」や「責任感」が強いからです。
- 忙しい時期に辞めたら周りに迷惑をかける
- お世話になった上司や同僚に申し訳ない
- 同僚からどう思われるか怖い
この不安を感じるのは優しさの裏返しでもあります。
でも、いくらあなたが上司や同僚を気遣ったところで、誰もあなたの人生の責任を取ってくれません。
実際、人は自分の人生が最優先。あなたがいくら人を気遣っていても、他の人たちは辞めたければどんどん辞めていきます。
退職をためらって自分の退職を先送りにすることは、優しさであるように見えるのですが、実際は自分の人生の大切な時間を会社や上司・同僚のために捧げて、自分の人生を他人のために生きているようなもの。
だから、退職を言い出せない時間を過ごし続けることはもう辞めて、この記事を読んだ後からは「自分のこれからの人生のため」に決断することを始めてみませんか?
退職を言い出せない人に多い「上司や同僚にどう思われるかが怖い」心理の正体
退職を言い出すとき、多くの人がもつ不安の正体は「他人の目」。
特に日本の職場では、「辞める=裏切り」と受け取られる空気がいまだに残っている職場も少なくなく、それを気にしてしまい、結果的に退職を言い出せない人も少なくありません。
でも、知っておいてほしいのは、人は意外と他人の退職にそこまで関心を持っていないということです。
多くの人は、他人が退職することに対して最初は驚くとしても、数時間後、または数日後には日常に戻ります。そして、あなたが去った後も、会社は普通に回り続けます。
つまり、退職したいと思ったら「会社の人にどう思われるか」よりも、「自分がどうありたいか」「自分の人生・将来をどうしたいか」を優先して全く問題ありません。
上司や同僚にしつこく詮索された場合
もちろん、退職を伝えると、なかには過剰に反応したり、あれこれ詮索してくる人もいます。
こういう人は、他人の人生をネタにしたがる「詮索好きタイプ」なだけなので、気にしなくてもいい存在です。あなたがいちいち説明責任を負う必要はありません。
こういう場合に必要なのは、「説明しようとしないこと」と「感情を動かさないこと」。
他人の反応を変えることはできません。でも、自分の反応を選ぶことはできます。
このような人たちと「距離を取る勇気」もまた、退職を言い出す勇気のひとつです。
あなた自身が他人の退職がすごく気になる場合
もしあなたが他人の退職をすごく気にしてしまう傾向があるのなら、それはあなた自身が上記のような「詮索好きタイプ」の場合である可能性も…。
あるいは、(多分こちらに当てはまる人が多いのですが、)「退職したい」という思いが強い人ほど、他人の退職が気になるようになります。
そういう人は、今まではそこまで他人の退職に心を動かされなかったけど、自分が退職したいと真剣に考え始めると、「え?なんで辞めるんだろう?」「いつから退職を検討していたんだろう?」「次はどうするのかな?」など色々気になってきてしまいます。
だから、あなたの退職をすごく気にする人がいた場合、実はその人も会社を辞めたいと思っている可能性もあります。
退職を言い出せない時に勇気を出すための考え方
冒頭でもお伝えしましたが、「退職を伝える勇気」は突然湧くものではなく、環境を整えることで自然と生まれます。
(ずっと我慢していた鬱憤がある日突然爆発して、思わず退職を伝えてしまった、という場合は除きますが…。)
では、どのように退職を伝えるための環境を整えるのかというと、あなたがこれからやるべきことは、後戻りできない状況を先に作るということです。
具体的には、退職の意思を伝えるよりも先に転職先を先に決めてしまえばいいんです。
転職先を決めると、自動的に次の会社への入社日も決まります。(次の会社へ内定承諾をした時点で、労働契約が「予約された」状態になるので、基本的にはもう取り消せません。)
そうすることで、「もう引き返せない」という状況が、結果的に勇気を与えてくれるんです。
このように、退職を伝える勇気は、自分の中で「芽生えるもの」ではなく、外的な行動によって「引き出されるもの」。
退職を言い出せない時に勇気を出すための具体的な手順
そこでこれからあなたがやるべきことは、転職活動を始めること。
「転職活動」と聞くと、とても難しくてハードルが高いことだと感じてしまう人も多いのですが、はじめ方はとても簡単。
退職したいと思い始めた時点で、まずはいくつかの転職サイトに登録するだけでOKです。(最初は一つだけでも問題ありません。)
具体的な転職活動の手順としては以下のようなイメージです。
- 転職サイトに登録する(※ここで履歴書や職務経歴書を作成します)
- 転職エージェント、または企業との面談日を決める
- 面接を受ける
- 内定をもらう
- 入社日(現職の退職希望日)を決めてスケジュールを組む
もっと詳しく転職活動の流れを知りたい方は以下の記事もご覧ください。
登録すべき転職サービスとしては、転職初心者ならまずは以下がおすすめです。
これらのサービスの詳細は記事の最後の方でも紹介していますが、私自身がこれまで利用してきて実際に非常に満足度が高かったし、実際に国内でトップクラスの数多くの実績を出している転職サービスなので、安心して利用できます。
>30代以上・スペシャリスト・管理職ならビズリーチ
>第二新卒・20代ならリクルートエージェント
こうして行動を起こすことで、退職に向けて少しずつ現実が動き出します。
Q&A:退職が言い出せない時に勇気を出すために知っておきたいこと
転職先が決まって、いざ退職を伝えるタイミングになっても、やはりまだまだ不安は付き纏います。
そこで、私自身も経験した、退職を伝える時に感じる悩みと解決策をQ&Aにまとめてみたので、悩んだ時に参考にしてみてください。
① 転職活動しても現職の会社にバレない?
基本的には、転職サイトに登録して、履歴書を送ったり面接をしても、転職活動していること自体がバレることはほとんどありません。
普通に当たり前のことを当たり前に行動していれば問題ないので、あまり心配しすぎなくてOKです。
ただし、意外なところで転職活動していることがバレてしまうケースは実際にあるので、以下の記事も参考にしてみてください。
② 転職先が決まったら、退職は誰にどのように伝えればいい?
退職を伝えるための勇気を出すための土台が整ったら、次は伝え方。焦らず、適切なステップを踏めば意外と穏やかに進みます。
退職を伝える順番は、まずは直属の上司であるべきです。その後、同僚たちに伝えるのがスムーズです。
- 直属の上司にだけ、最初に相談する
→ 「少しご相談があるのですが…」で始めるのが自然。 - 「転職活動をしており、退職を考えている」と伝える
→ いきなり「辞めます」より、相談ベースで話すと印象が和らぎます。 - 感謝を添える
→ 「この職場で学んだことが多く、感謝しています」という一言で空気が全く変わります。 - 退職理由は「前向きな表現」で伝える
→ 「新しい環境で挑戦したい」「スキルを広げたい」などで十分。
③ 円満退職するにはどうしたらいい?
退職を伝えたあとも、最後まで印象よく終わることが大切です。
転職することを伝えた後でも、しつこい引き止めを避けて円満に会社を辞めるための手順については、以下の記事で紹介しているので、円満にスムーズに退職を進める自信がない場合は、ぜひ参考にしてみてください。
④ 退職を伝えてあっさり受け入れられるのもなんだか悲しい。会社に必要のない人材だったということ?
退職の意向を伝えて激しく引き止められるのも困るけど、逆に全く引き止められないかもしれない、ということが不安で退職を言い出せない人も存在します。
まるで自分が会社から必要とされていなかったようで逆にショックですよね。
でも、退職することを引き止められなくても全く気にする必要はありません。以下の記事では、退職を引き止められない方がいい理由についてお伝えしています。
まとめ:退職を言い出せなくても、あなたの人生の主導権はあなたにある
退職を言い出せないのは、弱いからではなく、優しさと責任感があるからです。でも、その優しさが「自分の人生を後回しにする理由」になっては元も子もないですよね。
勇気は、行動の先にしか生まれません。
まずは転職活動を始めてみて、会社外の誰かに話すところから始めてみましょう。
あなたが動いた瞬間から、未来は確実に変わり始めます。
▼行動を起こしたい人へ
退職を言い出せないまま時間だけが過ぎていくのは、本当にもったいない。まずはプロに相談することで、自分の市場価値や選択肢が見えてきます。
ビズリーチ
【公式サイト】https://www.bizreach.jp/
ビズリーチは転職エージェントではなく有名企業の非公開求人や高年収の求人を紹介してもらえる転職サイト。
一般的な転職サイトは自分から求人情報を探して気になって求人に応募しますが、ビズリーチの場合は企業やヘッドハンターからのヘッドハンティングを受ける仕組みです。
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また、業界ナンバー1だけに、優秀なキャリアアドバイザーが多いことには定評があるので、面談して見るだけでも様々なアドバイスを得られます。
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