私もかつてはブラック企業で毎日の長時間労働に悩んでいた一人。生活習慣は乱れ、常に寝不足で疲労がたまり、飲酒量も多く、年中ダルさを感じ、毎日何かにイライラして性格もひねくれていて、自分の未来に希望を持つことができませんでした。
そんな環境に耐えきれず新卒で入社した会社を2年も経たずに辞めたけど、辞めるまでには相当な勇気が必要だったし、受身の姿勢では絶対に転職できませんでした。
ブラック企業で働いている人、人数が少ない状況で長時間労働しなければ仕事が回らない職場で働いている人にとっては「辞める」という行為がものすごく重いことに思えるし、じっくり考える心の余裕がないのもわかります。
でも、働きすぎは心身の健康を害す原因になり、人生レベルで多大な悪影響をもたらします。
今は毎日疲れ切っていて行動を起こすのが難しい状況だと思うのですが、まずはそこから離れる勇気を持ってほしい。
とはいえ「じゃあ具体的にどうすればいいの?」というのが最大の疑問だと思います。
辞めたいけど上司や同僚からどう思われるか、何を言われるか考えるだけで怖い。
辞めるにしても生活していけるだけの貯金がない。
日々の仕事がハードすぎて次の仕事を探す気力すらない。
私も全く同じ状況で何から始めればいいのかわからず、行動を起こすまでに時間がかかりました。(結局、当時は若さに任せて半ば強引に、行きあたりばったりで行動してしまったけど。)
でも、今は会社を辞めやすい環境が以前よりも整ってきていると思っています。
そこでこの記事では、過労に苦しむ人が仕事を辞めて次の会社に転職するまでの手順を、実現性が高い方法でお伝えします。
Contents
仕事の過労で辞める基準は?
仕事がキツすぎて辞めるべきか判断するのは簡単。
「この記事を読んでいることがすでに働きすぎの兆候あり」なので真剣に退職を考えてOKです。
というのも、普通の働き方をしていたらネットで検索してこのような記事にはたどり着かないし、興味も持ちません。
でも、これを読んでいるということは、働きすぎですでに心身ともに疲労困ぱいのギリギリの状態。少ない余暇時間の中でなんとか現状を変える方法はないか模索している証。
今の職場で働き続けることは不可能ではないけれど、このまま働き続ければ近い将来、同じ職場の年配の社員のようになるだけです。そうなりたいですか?
あるいは高血圧症や心筋梗塞、脳梗塞などを罹患するリスクが日に日に高まります。長時間労働がもたらす健康上のリスクについては以下の記事でも解説しています。
仕事の過労がツラいときに環境を変える方法
個人的には在職中に転職活動して、次の会社が決まったら退職交渉して会社を辞めるという順番がベストだと思ってます。これが精神的不安も金銭的リスクも最小限におさえられるからです。
でも、転職活動は「自分」という商品を市場に対してできるだけよい条件で売り込む営業なので、それなりの戦略や根気が必要。
激務に疲れ切っている状態では在職中にまともに転職活動するのはかなり難しいと思います。
このまま仕事を続けたら心も体も持たないと思ったらすぐに限界まで追い込む前に逃げる勇気を持とう。僕は限界まで行って復帰するまでに半年かかった。限界まで行くと正常な判断はできないし長期目線での行動が取れなくなる。マジで筋トレどころじゃなくなるので、気を付けてください。
— 会社員ひろ🥇元ニートでフィジーク優勝 (@hirofitlife) January 24, 2021
このため、まず必要なことは仕事を休んで(有休をとって)自分の時間をつくること。
過労状態の場合、休日は疲れを癒やすことで終わってしまいますが、月に1〜2回でも有休をとれれば転職活動の時間にあてられます。
これができればゆっくり体を休めつつ、正常な判断力でじっくり考えて自己分析や応募書類の作成、面接の準備や面接に行く時間を確保できます。
簡単に休める環境であればこれほどツラい状況にはなっていないはずなので、有休をとることが超絶難しい状況だとは思いますが、どんなに怖くても上から圧力をかけられるとしても、環境を変えるためにはまずは休む勇気を持つしかないんですよね。
誰になんと言われようが、どう思われようが適当に仮病でも使って休めばいいんです。私も一社目を辞める数ヶ月前は毎週金曜日に熱が出て休んでいましたし(本当は遠方へ転職活動しに行っていました)。
転職活動はやり方さえ間違わなければ1〜2ヶ月で終わらせることもできるので、月に2、3回でも休みをとることができれば在職中で忙しくても転職先を見つけられます。
退職してから転職する場合の心配事を解消する方法
とはいえ、どうしても休みをとりづらい環境の職場もあるし、真面目で優しい人ほど仮病や嘘を使って休めないものです。
そうなると結局辞めてから転職活動するしかありません。
実家住まいであれば、一旦辞めて心身を休めてから転職活動すればOKです。あるいは、今は実家暮らしではなくても一時的に実家に帰れるのであれば、一度借りている部屋を解約して実家に戻って、そこから転職活動することも可能です。
一方で、何らかの事情でどうしても実家に頼れない・頼りたくない状況の人もいますよね。むしろこのタイプの人の方が多いかもしれません。
そうなるとどうしても考えてしまうのがお金の心配。
数ヶ月であれば貯金を切り崩しながら家賃を支払い続けることもできますが、全く貯金がなかったり、すぐに転職先が見つからない場合は今の会社を辞めてしまったら生活を維持していくことが難しくなります。
でも、大丈夫。冒頭でもお伝えしたとおり今は会社を辞めやすい環境が整っています。
たとえ一時的に無職になっても税金の支払期限を延長したり、辞めるタイミングを工夫したり、様々な社会的手当を上手に利用することで、一定の期間は金銭面の不安を解消できます。
また、転職活動と並行しながら始められる仕事もあるので、それらもうまく併用すれば、今の会社を辞めても十分に疲れを癒やしながら、じっくり転職活動に向き合うことができます。
具体的にどんな方法があるかを書くと長くなってしまうので別の記事にまとめています。詳細は以下の記事からどうぞ↓
「転職できなかったら…?」という不安は捨ててOK
ブラック企業に努めている人が仕事をやめられない理由の一つとして「もし転職先が見つからなかったら…」と心配する人も多いのですが、この不安は捨ててしまって大丈夫。
離職中でも普通に転職できるので安心してください。
転職活動の面接で離職中の理由を聞かれることもありますが、「家族の介護」「家業の手伝い」などそれっぽいことを答えておけば、常識的な大人ならそれ以上聞いてきません。
それでも世の中には転職先がなかなか見つからない人も多いです。でも、それも理由は明らかで、転職活動でおさえておくべきポイントを知らないだけという人が大半。
なので、「これ以上今の職場で働き続けるのはツラすぎる…」という状態なら、まずは離れてみて、落ち着いてから転職活動を始めても遅いということは全くありません。
大事なのは過労で倒れる前に離れること
会社を辞めることを「逃げ」という人もいますが、そんな人たちのことは無視しておけばいいんです。
そんなことを気にして「まだ若いから大丈夫」「今はまだ普通に動けるから大丈夫」と安易に考えて無理しすぎると気がついたときには心も身体もボロボロになって動けなくなってしまいます。
実際にそういう人たちをたくさん見てきました。そうなって後悔してからでは手遅れです。
環境を変えることが不安なときにぜひ知っておいてほしい言葉があります。
嫌なことからは全力で逃げろ!
日本では「我慢が美徳」というカルチャーが強すぎる。
世界中見渡しても”我慢を美徳”と思って成績を伸ばしてる人を見たことがないなぁ。
「嫌なことから全力で逃げろ!自分の力を発揮する世界で戦う方法!」より引用(一部中略)
我慢しないことはかっこ悪いことではなく、自分を大切にすること。
最初は勇気がいるし一時的にやらなければならないことも増えますが、まずは新しい進路に向けて一歩を踏み出してみてください。
走り出してしまえばあとは軌道に乗るだけです。