そんな不安を抱えていませんか?
社会人生活にも少し慣れてきた2年目。だけど、ふとした瞬間に「このままでいいの?」という不安や違和感が大きくなる。
やりたいことが見つからない、自分の成長を感じられない、職場の人間関係がつらい、退職するにしてもこれからどうすればいいかわからないーー
私も新卒2年目で退職しようと悩んだ時、同じ不安や葛藤を抱えていました。そこで、この記事では、私の経験談も交えながら、そんな悩みに答えます。
- 新卒2年目で退職する人の割合と傾向
- 実際に私が経験した、退職後の転職活動における失敗とリスク
- 後悔しない退職をするための対策と、在職中からの行動の重要性
この記事を読むことで、「今、辞めるべきか?」という悩みの整理ができるだけでなく、次に進むために何をすればいいかが明確になります。
新卒2年目の退職はリスク?実は多い3年以内離職
「新卒は最低3年働け」とよく言われますが、本当にそうでしょうか?
厚生労働省の調査によると、大学卒の新卒者のうち、実は毎年約3割もの人が3年以内に離職しているというデータがあります。(さらに、短大卒者では10年以上の間、3年以内離職者の割合は4割を超えます。)
※令和4年は入社2年目での離職率、令和5年は1年目の離職率
引用元:学歴別卒業後3年以内離職率の推移(厚生労働省)
大卒者のこの割合はここ10年以上、大きな変化はなくほぼ横ばい。毎年のように3割以上の若手社員が最初の職場を去っているという事実からは、「3年以内での離職」が特別なことではなく、定着してきているという事実が見えてきます。
つまり、新卒2年目で退職すること、退職を考えること自体、決して早すぎるわけではないんです。
とはいえ、注意すべきは準備不足で辞めること。
退職には自由とリスクの両面があります。そのリスクとは何なのか、次の章で詳しくお話しします。
新卒2年目で退職する意味:ボーナスタイム

まず最初に知っておいてほしいのが、新卒1〜3年目までは「第二新卒枠」での転職がしやすい特別な期間であるということです。
第二新卒者は社会人経験が浅くても、若くて素直で柔軟性があり、今後長く活躍が期待できるだけでなく、まだ給与水準も高くないので企業としても採用しやすいんですよね。
そして、「今の会社は合わなかったけど、ポテンシャルはある」として、ポテンシャル採用の対象になりやすいのがこのタイミングでもあります。
通常の中途採用と比べて、スキルや実績のハードルが低く、「学びながら成長できる人材」として歓迎されるケースも多くあります。
これを逃してしまうと、より高いスキルや経験・実績のあるライバル達と同じ土俵で転職活動しなければならなくるため、転職難易度が上がります。
この第二新卒というボーナスタイムのチャンスを活かせるかどうかは、あなたの行動の仕方次第。
新卒2年目の退職で私が経験した「見えない落とし穴」

私が新卒2年目で退職を決意したのは、「このままここにいても、自分が望むキャリアは築けない」と感じたことがきっかけでした。
古い体質の組織文化、改善されない働き方、理不尽な評価制度 ── 日々感じる違和感を無視することができず、退職を決意。
「とにかく今の環境から抜け出したい」と思い、転職活動を始めました。
しかし、現実は思い描いていたものとは全く違いました。
転職活動を始めてから半年以上も書類選考がまともに通らず、せっかく面接に進めても一次面接で落ちてしまうばかりで、内定の「な」の字もイメージできないほど、転職活動がうまくいかなかったんです。
転職活動が長引いた理由①:転職理由が他責思考だった
最初の頃、私は「上司との相性が悪かった」「社風が古すぎた」といった自分以外の環境のせいばかりを転職理由として面接で語っていました。
でも、これでは「また同じ理由で辞めるのでは?」と不安に思われるだけ。
本質的な自分のキャリアの目的が語れず、説得力に欠けていたと今では反省しています。
転職活動が長引いた理由②:転職の軸が曖昧だった
「今より条件が良ければいい」「ちゃんと休める会社がいい」「年収が高そうなかっこいい職種がいい」
そんなふうになんとなくの自分の曖昧な希望だけで求人を選んで応募していた結果、志望動機もブレブレになっていました。
求人を見るたびに考えが変わってしまい、自分でも転職後に何がしたいのか、どんなキャリアを実現したいのか、分からなくなっていきました。
転職活動が長引いた理由③:転職活動を甘く見ていた
「まだ若いし、求人も山ほどあるし、すぐに次の仕事が見つかるだろう」と思っていたのですが、書類が通らない、面接でもうまく答えられない…その繰り返し。
そんな状況が続くほど自信を失い、どんどんネガティブに、マイナス思考になっていきました。
このため、転職活動に想像以上に時間を要し、精神的にも身体的にも疲れ果ててしまい、うまくいかない負のスパイラルにハマってしまったのです。

新卒2年目の退職がうまくいかない3つの原因と想定されるリスク

ここまでは、転職に対する心構えが不十分だったことで、転職活動が長引いたことについてお話ししましたが、実はそれ以外にも第二新卒の退職には様々な落とし穴が潜んでいます。
これらの落とし穴に気づかず、「とにかく辞めたい」と勢いで退職してしまうと、転職先が見つからないまま、第二新卒という「ボーナスタイム」を無駄にしてしまうリスクがあります。
新卒2年目の退職がうまくいかない原因①:スキル不足
社会人2年目というのは、スキルも経験もまだ浅く、企業から見れば「これから伸びる人材」という位置付け。
ですが、実際の求人市場では「即戦力」が求められるケースが多く、新卒2年目の場合はそもそも書類選考すら通らないこともたくさんあります。
このため、たとえ「転職後にやりたい仕事」が明確でも、スキルが伴っていなければ門前払いされることも。
だからこそ希望のキャリアに少しでも近づくには、「スキルを習得できる環境」「業界や職種のステップになる場所」などを意識して求人を選ぶことが大切です。
新卒2年目の退職がうまくいかない原因②:貯金が減って焦る
若くて行動力があることはとてもいいことですが、転職先を探す前に「早く辞めたい」と勢いで退職してしまう人が多いのも、新卒2年目によくみられる傾向です。
退職すれば当然、収入はゼロになります。
数週間で決まると思っていた転職が長引くと、貯金はみるみる減っていきます。
すると、「早く決めなきゃ」という焦りから、本当は望んでいなかった企業にまで応募してしまうようになり、どんどん判断が雑になっていきます。
この「焦り」は、言葉にしなくても表情や態度ににじみ出るもの。
採用担当者はその道のプロです。面接で「この人、余裕がなさそうだな」と感じると、一緒に働くイメージが持てず、評価を下げる要因になってしまいます。
焦りから生まれるネガティブな空気は、選考結果にも直結してしまうのです。
新卒2年目の退職がうまくいかない原因③ ブランク期間
さらに、退職してからの空白期間が長くなると、面接で必ず聞かれるのが「なぜ辞めたのか?」「なぜ次が決まるまで時間がかかっているのか?」という質問です。
まだ1〜2年程度しか社会人経験がない第二新卒者のブランク期間が長いことをよく思わない採用担当者も多く存在するため、この問いに対して明確な説明ができないと、以下のような印象を与えてしまうリスクがあります。
- 「勢いだけで辞めたのでは?」
- 「我慢ができない人かもしれない」
- 「問題があって職場とトラブルになり、辞めざるを得なかったのでは?」
- 「仕事に対する責任感が弱いのでは?」
実際のところ、ブランク期間そのものが悪いのではなく、この場合は説明責任が伴うということを理解しておく必要があります。
そして、その説明ができないと、面接の場でマイナス評価につながってしまい、その結果、転職活動がうまくいきません。
新卒2年目の退職を成功に導く具体的なステップ

ここまで読んで、「やっぱり辞めるのは怖いかも」「転職って甘くないな…」と感じた方もいるかもしれません。
退職すべきか悩んでいる今こそ、未来の選択肢を広げる行動を始めるチャンスです。
ここからは、転職で後悔しないために「今、何をすべきか」を具体的に紹介します。
新卒2年目の退職で最も重要なのは「退職前に行動すること」
ここまで説明してきたとおり、退職後の転職活動は、金銭的にも精神的にもプレッシャーが大きくなります。
そこで、まず知っておいてほしいのが、在職中だからこそ選べる求人もあり、余裕のある判断が可能になるということです。
だからこそ、新卒2年目で退職を考えているのであれば、退職前にまずは転職活動を始めましょう。
在職中に転職活動を始める場合、退職後に始める場合と比べると以下のようなメリットがあります。
✔︎精神的・経済的な余裕がある
在職中であれば、収入がある状態で転職活動を進められるため、焦って変な会社に飛びつくことがなくなり、冷静に転職活動を進めることができます。
心に余裕があることで、自分にとって本当に必要な条件や働き方を見極めやすくなります。
✔︎現職での経験をアピールできる
今まさに業務に取り組んでいる状態だからこそ、面接で「現在の仕事内容」や「身につけているスキル」を具体的に語ることができます。
同じことを説明していても、退職後よりも説得力が格段に上がるだけでなく、面接官から見ても好印象です。
✔︎自分の市場価値を把握できる
在職中に求人を探したり、実際に応募してみることで、「自分がどの業界・職種で、どんな条件(年収含む)で転職できそうか」が見えてきます。
それを知ることが、次のキャリア選択を誤らない第一歩になります。
たとえば、もし今転職することで、自分が思い描くキャリアから遠ざかる可能性が高いとわかれば、転職タイミングを少し後ろ倒して、もう少し今の職場でスキルや経験を磨いてから転職をする、という選択肢も見えてきます。
新卒2年目の転職活動の進め方
では、具体的にはどのように行動して転職活動を進めれば、後悔しない選択ができるのか。ここでは、具体的にどんな行動を起こせばよいかをステップで解説します。
①自己分析を行う
まずは、自分が「なぜ転職したいのか」「どんな働き方を求めているのか」「将来どうなりたいのか」などを深掘りしてみてください。
これが曖昧なままだと、求人選びや面接の志望動機もブレてしまいます。
②転職エージェントに登録する
次に、転職エージェントに登録します。
初めての転職活動をスムーズに進めるためには、転職エージェントの利用が必須と言っても過言ではありません。
転職エージェントに登録することで、応募書類の作成から面接のアドバイス、採用企業との間の仲介役、将来のキャリア相談など、幅広いサービスを受けることができます。
可能であれば、一つのエージェントだけでなく、2〜3社に登録するのがおすすめです。それぞれに強みや求人の傾向があるため、比較しながら進めてみてください。
面談時には、ブランクの伝え方やスキルに不安がある点も正直に相談してみると、様々なアドバイスをもらえますよ。
③実際に求人に応募してみる
転職エージェントのサービスを受けながら、応募書類や面接対策ができたら、気になる求人があれば、1社でもいいので、まずは応募してみましょう。
書類が通らなかったとしても、それが貴重なフィードバックとなり、次に活かすことができます。
また、通過した場合は本番形式で面接を経験でき、自信にもつながります。

新卒2年目の転職活動では、転職エージェントの利用が必須!
新卒2年目を含む第二新卒の転職は、社会人経験が浅いからこそ、「何を軸に転職すべきか」「どう企業を見極めるか」が難しくなりがちです。
だからこそ、プロの視点で方向性を整理してくれる転職エージェントの活用が不可欠です。
転職エージェントを利用すれば、以下のような疑問や課題に対し、第三者目線で的確なアドバイスしてもらえます。
- 将来の希望のキャリアに近づくためにはどんな選択肢があるのか?
- 今の自分で応募できる企業はどこなのか?
- 書類や面接でどうアピールすればいいのか?
- (退職後に転職活動する場合は)ブランク期間の説明やネガティブな退職理由をどう言い換えるか?
- 採用企業へ失礼のないように希望年収を伝えるにはどうしたらいいのか?
このように企業に対して直接フォローを入れてくれたり、言いにくい条件交渉も代行してくれるなど、第二新卒にとっては心強い存在です。
▶︎ おすすめのエージェント(すべて無料で利用できます)
新卒2年目の退職のまとめ:「辞めたい」と思った時がキャリアを見直すチャンス

新卒2年目で退職を考えるのは、決して珍しいことではありません。
ただし、後悔しないためには、勢いではなく「準備ある行動」をすることがとても大切です。
✔︎ 第二新卒はポテンシャル採用のチャンス期間であることを知る
✔︎ 在職中に転職活動を始めることで、余裕を持って動ける
✔︎ 転職エージェントを活用して、自分に合った方向性を客観的に見極める
まずは、小さな一歩からでも大丈夫。「今すぐ転職するか迷っている…」という方こそ、まずは相談から始めてみてください。
✔️まずは登録するだけでOK。行動の第一歩におすすめのエージェント3選
「転職って難しそう…」「今すぐ辞めるか分からないし…」そんな人でも、登録だけしておくことで、いざという時に行動がグッと楽になります。
ここでは、第二新卒に強い&無料で使えるおすすめの転職エージェントを3つ紹介します👇
ネオキャリア(第二新卒・20代特化)
【公式サイト】
https://www.daini-agent.jp/
ネオキャリアは、第二新卒・20代の転職支援に特化したエージェント。
若手向けの未経験歓迎求人が豊富で、職種・業界を絞りすぎず幅広く提案してくれるのが強み。担当者も20〜30代で親しみやすく、「何がしたいか分からない」状態でもしっかり向き合ってくれます。
マイナビジョブ20’s(未経験・第二新卒OK)
【公式サイト】https://mynavi-job20s.jp/
大手マイナビが運営する20代専門エージェント、マイナビジョブ20’s。
第二新卒・既卒・フリーターなど「キャリアに自信がない人」向けの求人が充実しています。一人ひとりに合わせた丁寧なサポートが好評で、就職率94.3%という高い実績も。
キャリアに不安がある人ほど、一度相談してみる価値ありです。
リクルートエージェント(求人数No.1・大手志向に)
【公式サイト】https://www.r-agent.com/
業界最大級の求人数を誇る、安定のリクルートエージェント。
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