そう思って自分の気持ちを押し殺していませんか？
一番忙しい時に辞める時に必ず押さえておきたい事前準備
「忙しい時期だけど辞めたい」
「でも、できれば円満に辞めたい」
そんなふうに迷っている人ほど、辞める前の「事前準備」で結果が大きく変わります。
まず大前提として、退職は法律上いつでも自由にできます。ただし、社会人として、最低限守っておくべきルールがあります。
① 法律上は「退職の14日前」に申し出れば辞められる
民法627条により、正社員（期間の定めがない雇用）の場合は、退職の申し出から14日後に辞めることが可能です。
つまり、会社の承認は本来不要で、法的に退職が成立する日となり、。「辞めたい」と伝えても会社が認めてくれないという状態は本来成立しない、ということになります。
② 就業規則の「1〜3ヶ月前申告」は“目安”にすぎない
多くの会社では、就業規則で「退職は1〜3ヶ月前に申し出ること」と定めています。しかし、これは法律より効力が弱い「社内ルール」です。
現実的には、業務の引き継ぎや有休消化を考えると 1ヶ月とは言わずとも、2ヶ月前程度の申告で十分な場合も多いです。
さらに、有休を使い切りたい人は、有休日数を逆算して退職日を決めるのがポイントです。
忙しい時期でもスムーズに辞めるための事前準備リスト
繁忙期に辞めるときほど、ちょっとした準備で印象が大きく変わります。
① 余裕を持った退職日を設定する
繁忙期でも、「急に辞める」印象を与えなければ印象は大きく変わります。
もちろん、有休消化も忘れずに逆算して退職したい日を決めます。
② ネガティブな退職理由を言わない
退職理由として、「忙しいからもう無理」「上司と合わない」…などの本音は退職前に言わない方が良いです。
円満退職を目指すのであれば、代わりに、以下のような前向きな理由（またはやむを得ない理由）に整えるのが鉄則です。
- キャリアアップ
- 新しい挑戦
- スキルの幅を広げたい
- 家族の都合
③ 引き継ぎは丁寧に準備する
円満退職の印象を左右する最大のポイントはここ。
- 資料のフォーマット化
- 手順書の作成
- 関係者への共有
- リスクや注意点もまとめておく
忙しい時期に辞めるとしても、できる範囲で「誠実さ」を見せるだけで印象は全然違います。
④ 最終出社日前まで転職先の社名は言わない
退職して転職する場合、必ずと言っていいほど転職先を聞いてくる人は多いですが、退職前に社名を出すメリットはほとんどありません。
人によってはネタにされたり、変な噂がたつ可能性もあるので、「落ち着いたら話しますね」と柔らかく断るのが最善です。
会社が一番忙しい時に辞めた時のリアルな話【実体験】
私も誰かの退職を送り出す立場になったことも何度もあり、転職を3回繰り返してきた身でもあるので、周りに迷惑をかけない退職の方法をものすごく考えてきました。
もちろん、退職する以上は完全に迷惑をかけないということは不可能だし、色々な人がいるので、会社の全員から快く送り出してもらえるわけではないかもしれません。
それでも、前の章で紹介したような方法を実践してきたことで、これまでの退職で揉めたり泥沼になるようなことは一度もありませんでした。
忙しい時に退職を申し出ても揉めなかった理由
3回目の転職の時を例にお話しします。
当時は繁忙期直前での退職だったので、少し身構えながら上司へ伝えましたが、実際には大きな引き止めはありませんでした。
というのも私の場合、
- 転職先と入社日がほぼ確定した状態で伝えたこと
- 「辞めてもいいですか？」ではなく「この日に退職します」と確定情報として伝えたこと
- ネガティブな理由ではなく、「今どうしても挑戦したいことがある」という前向きな理由で伝えたこと
この3つを徹底していたため、上司としても引き止める余地がなく、話がとてもスムーズだったのだと思います。
結果として、気持ちよく送り出してもらえた
そして、最後の出社日には、同僚から温かい言葉や応援メッセージをたくさんもらいました。
実は、同じ職場でも「本当は辞めたい」という人が多かったようで、「いいなぁ、羨ましい」「次こそ私も頑張りたい」と声をかけてもらったほど。
大げさなセレモニーではなかったけれど、「前に進むことを応援してくれる空気」の中で退職できたのは、本当にありがたかったです。
今でも当時の上司や同僚とは連絡を取り合うほど、良好な関係のまま辞められました。
結論：一番忙しい時に会社を辞めるのは非常識？
会社印として働く以上、私たちはどうしても会社を辞めるタイミングで「他人からどう思われるか」が気になってしまうのですが、自分を犠牲にしてまで気にしすぎる必要はありません。
なぜなら、あなたが人生の責任を取るのは 会社でも上司でもなく、あなた自身だからです。辞めたあとに困ったとき、上司や同僚があなたを一生守ってくれるわけでもありませんよね。
もちろん、「忙しい時期に辞めたら迷惑かも」という気持ちもわかります。私も同じでした。でもここで一つ、冷静に思い出してみてください。
忙しい職場は、いつだって忙しい。繁忙期が終われば次の山が来て、落ち着いたと思ったらまた別の業務が増える。「この時期だけ避ければ迷惑をかけない」なんて時期は、残念ながらほとんど存在しません。
このため、、「誰にも迷惑をかけない完璧な辞めどき」を探している間に、気づけば1年、2年と時間だけが過ぎてしまう人も多いです。
大切なのは、会社の都合や誰かの評価ではなく、「あなたがいつ辞めたいのか」 という一点。
迷惑をかけないようにと頑張りすぎて、自分の人生を後回しにする必要はありません。あなたの時間も、チャンスも、誰かの都合を優先してくれるほど長くはないからです。
▼行動を起こしたい人へ
安心して退職するには、納得いく転職先を見つけることも不可欠です。これまでの3度の転職で分かった本当に使える転職サービスを紹介します。
ビズリーチ
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