私がかつて働いていた会社は、人手不足の象徴みたいな職場でした。
もともと15名のチームだったのに不況の影響でメンバーの数は半分以下になり、採用はストップ。業務量は増えているのに、チームに残った数人で全てを回さなければならなくなりました。
そこからは、仕事だけで精一杯の毎日。
朝9時から夜まで会議が続き、ようやく自分の作業に取りかかれるのは定時を過ぎてから。寝不足でぼんやりした頭のまま翌日を迎えて、また同じことが始まる。
寝不足で肌はボロボロ。手入れの余裕がなく、髪もボサボサ。料理する時間もなく、とにかく空腹を満たせるものを適当に食べることが続き、気がついた頃には体重は人生で最高記録に到達。
当時は、家族にも「もう辞めたほうがいいんじゃない?」と言われるくらい疲れ切っていたのに、仕事以外のことを考える余裕がなく、限界ギリギリまで踏ん張っていました。
でも、どれだけ努力しても状況は良くならない。
むしろ忙しさはどんどん増していって、「自分の頑張りでどうにかできる問題じゃないのでは?」と気づき始めた頃には、もう体も心も限界でした。
もしかしたら、今この記事を読んでいるあなたも、あの時の私と同じような状況にいるのかもしれません。
この記事では、私の経験も踏まえながら以下の内容についてお伝えします。
- 人手不足の職場ほど、時間とともに状況が悪化する理由
- なぜ人手不足の職場は個人では解決できないのか
- 私自身がそこから抜け出したきっかけ
仕事がキャパオーバーの原因が人手不足ならあなたの努力は無意味
慢性的な人手不足の職場は、時間が経つほど状況が悪化していきます。
- 全体的に社員の残業が多い
- 危機感を持った優秀な人から先に辞めていく
- その影響で他のメンバーも連鎖的に辞めていく
- 忙しい職場は求職者から避けられ、採用ができない
- 結果として、残った社員の一人あたりの仕事量がさらに増える
この流れは、一度始まると止まりません。
まるでゆっくりと沈んでいく船に乗っているようなもので、誰かがどれだけ頑張って水をかき出しても状況は改善しないのです。
つまり、人手不足の会社で働き続けると「悪化のスパイラル」が起きるので、あなたの努力とは関係なく、職場の構造上、状況が悪化するようにできているというわけ。
だから、がむしゃらに残業したり、工夫を重ねたりしても、個人の力でどうにかできる問題ではありません。
仕事が忙しすぎてキャパオーバーを感じる社員が多い会社の根本的な問題
慢性的な人手不足に陥る会社には、いくつか共通した根本的な問題があります。この問題が解決されない限り、どれだけ人が辞めても、どれだけ採用しても、状況は変わりません。
このような会社の代表的な特徴を具体的に解説していきます。
会社は人手不足が問題だという認識がない
ここが、この問題のもっとも深刻な部分です。人手不足で社員がキャパオーバーになっていても、会社側はその状態を「問題」であると認識していません。
理由はとてもシンプル。
✔︎残業は「当たり前」という価値観
とくに管理職以上の世代(40代以上)では、「残業する=当たり前」という価値観が根強く残っています。
✔︎長く働く=頑張っている、という評価軸
生産性よりも、「どれだけ長くオフィスにいたか」が評価される文化が未だに存在しています。
✔︎社員を「コスト」として見ている
本来、企業にとって社員は「資産」であるはずですが、人手不足が慢性化している会社では、いかに少ない人数で回すか。いかに人件費を抑えるか」が正しいと考えられています。
このような価値観が根付いていると、社員がどれだけ疲弊していても、管理職やその上は「人手が足りていない」という認識を持ちません。
「キャパオーバーは努力不足」と思い込む落とし穴
人手不足の会社には、次のような考え方を持つ社員が残りがちです。
- 長時間労働は当たり前
- 「頑張っている自分」に価値を見出してしまう
- 家に居場所がなく、残業を好む
- 自分が仕事できないから残業が減らないと思い込む
これらの価値観が全て悪いわけではないのですが、結果的に、職場の今の状況を「正常」だと錯覚させてしまう原因になっています。
とくに、危険なのは「自分が仕事できないから残業が減らないと思い込む」人。
自省できること自体は良いと思います。業務効率を上げれば、一時的に負担は軽くなることもあります。
- 論理的に考える癖をつける
- 完璧主義をやめる
- 頼まれごとを全部引き受けない
- 仕組み化して効率化
- 探し物の時間をなくす
- 自分のタスクを優先する
これらは確かに効果があったし、自分の成長も実感でき、仕事そのものはも少し楽になりました。
しかし、残念ながら、仕事ができるようになればなるほど、新しい仕事をどんどん任される…
これが、人手不足の職場の現実。
このように、会社側が「人手不足」とすら認識していない環境では、効率化しても、工夫しても、努力しても、長時間労働から抜け出すことはできません。
これは「あなたの努力不足」ではなく、会社の構造的な問題です。
仕事でキャパオーバーの状況が限界を迎えると起きること
こうして仕事で過度なキャパオーバーの状態を放置すると、かならず体に影響が出始めます。これは精神論ではなく、厚生労働省が定める基準として、明確な数値があります。
✔︎過労死ラインとは?
脳・心臓疾患に関する労災認定基準においては、疾患の発症自体は、週40時間を超える時間外労働及び休日労働が「月45時間」を超えたあたりから、業務と発症の関連性が強まるとされています。
そして、月45時間を超えて長くなればなるほど、業務と発症との関連性が徐々に強まり、「発症前1ヶ月間に概ね100時間」又は「発症前2ヶ月間ないし6ヶ月間にわたって1ヶ月あたり概ね80時間」を超える時間外・休日労働がある場合は、業務と発症との関連性が強いと評価できるとされます(厚生労働省の定めた行政認定基準。平成13年12月12基発1063号)。
引用元:アディーレ法律事務所
こうした基準は、「これ以上働いたら命の危険がある」と国が公式に判断するラインです。
決して大げさなことではなく、このような状態が続けば、以下のような自分ではコントロールできない症状が出てくると言われています。
- 慢性的な疲労感
- 集中力の低下
- 睡眠トラブル
- 胃腸の不調
- 自律神経の乱れ
- 抑うつ状態 など
ここまでくると、仕事を続けるどころか、日常生活すら難しくなります。
キャパオーバーで人手不足の職場は逃げるが勝ち
こうした慢性的な人手不足の職場では、あなたがどれだけ頑張っても変わりません。
私自身も、長時間残業が当たり前の会社で働いていましたが、効率化しても、工夫しても、成長しても、残業は減りませんでした。
状況が改善したのは、環境を変えたときだけでした。
転職して環境が変わり、あれほど毎日深夜まで働いていたのが嘘のように、時間にも気持ちにも余裕が生まれました。
もちろん長時間労働の会社から転職するのはそう簡単ではなかったです。当時の私がそうだったように、あなたも「辞めたら迷惑がかかる」「自分が頑張れば何とかなる」と思っているかもしれません。
でも、人手不足の会社で「ハードワークに耐えられる人」だとみなされてしまうと、あなたのところに仕事が集中し続ける構造はこの先も変わりません。
仕事でキャパオーバーになる人手不足の会社から抜け出すために
働きすぎて毎日疲れ切った状態では、「転職なんて無理」「時間がない」「今の会社以外に受け入れてくれる場所がある気がしない」と思ってしまうのは自然なこと。
ですが、最近の転職市場はあなたが思っている以上にスピード感があります。
実際、早い人なら応募から最短2週間で内定がでることもあるし、近年、人手不足の市場に後押しされて企業の採用意欲は高い状況が続いています。また、これまでの経歴や経験よりも「伸びしろ」を重視する企業も増えている。
「辞めるべきとわかっているのに動けない」というような状態から抜け出すには、まず一歩を踏み出せる状況を整えることが大切です。
仕事でキャパオーバの状況から最短で働き方を変えたい人におすすめの方法
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今登録しておけば、もっと働きやすい環境で、今のあなたを必要としてくれる会社に出会える可能性が広がります。
ビズリーチ
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