こんな疑問に答えます。
- 転職で直接応募を利用すると有利になる?
- 転職で直接応募する場合のデメリット
- 直接応募のデメリットをカバーする方法
この記事を書く私はこれまでに3度の転職経験があり、直接応募も何度も利用してきましたが、正直言って直接応募での選考の満足度は高かったです。
ですが、不自由に感じる部分もあったので直接応募での選考に不満がないわけではありません。
とはいえ、3度も転職していると直接応募の不自由さを補う方法も心得ていて、3度目の転職ではかなり高い内定率で転職することができました。
この記事を読むことで、直接応募のデメリットを理解しつつ、上手に直接応募を活用して転職活動を進める方法がわかります。
Contents
転職で直接応募を利用すると有利になる場合とは?
転職での直接応募のデメリットを解説する前に、まずは直接応募の内容について正しく理解することが大切です。
というのも実は直接応募には多大なるメリットがあるからです。
この章では、直接応募の概要と魅力について詳しくお伝えします。
転職で直接応募する場合の種類
直接応募と言ってもいくつか方法があります。大きく分類すると以下のとおり④つの方法があります。
✓直接応募の種類
- 転職サイトから応募する
- 企業のホームページ(採用ページ)から応募する
- 知り合いの紹介で応募する
- ダイレクトリクルーティングサービスを利用する(後ほど詳しく解説します)
直接応募は企業側にとって費用的なメリットが大きいのが特徴です。
企業が転職エージェント経由で採用した場合、企業は採用した人の年収の約30%を成功報酬として転職エージェントに支払います。(たとえば、年収500万円の人を採用したら、企業は150万円を支払います。)
このため、転職エージェント経由での募集は資金力のある大企業がよく利用する手法で、そうではない中小零細企業などは直接応募での採用の割合が多い傾向にあります。
ただし、①、②の転職サイトや企業のホームページから応募する場合、残念ながら内定率はあまり高くないです。
③の「知り合いの紹介」の場合は、紹介する人が企業のニーズと転職希望者の人となりを知っているので、マッチング率は高い傾向ですが、「自分が興味のある企業に知り合いがいて紹介してもらう」というハードルがとても高いです。
そこで①〜③のデメリットを解消した直接応募の方法が④の「ダイレクトリクルーティングサービス」です。
ダイレクトリクルーティングとは
ダイレクトリクルーティングとは、CMでもおなじみのビズリーチなどのプラットフォームを通じて、企業が転職希望者に直接スカウトを送る仕組みです。
出典:HR Pedia
ダイレクトリクルーティングと他の直接応募の手法との違いは、企業がビズリーチなどに登録された豊富な人材データベースから主体的に採用したい人材を探すことができる点です。
また、エージェントを介さずに採用活動を行うため、転職エージェントサービスと比べてもダイレクトリクルーティングは安く利用できるのも、ダイレクトリクルーティングが支持される理由の一つ。
より多くの人数をダイレクトリクルーティング経由で採用するほど、費用負担を軽減できます。具体的には「企業がビズリーチを利用する費用」を参考にどうぞ。
ダイレクトリクルーティングの魅力
他の直接応募の場合、企業にとっては正直興味のない人からの応募も多いです。
一方、先程お伝えした内容のとおり、ダイレクトリクルーティングであれば興味のある人材に絞ってスカウトを送り、それに対して反応のあった人と選考を進めることができます。
このため、ダイレクトリクルーティングは企業と人材とのマッチング精度が高く、転職エージェント経由の転職と比べても、内定率は非常に高いことが魅力です。
たとえば、ビズリーチの場合の内定率は3割とも言われています。詳しくは以下の記事で解説しています。
転職で直接応募する場合のデメリット
内定率が高いダイレクトリクルーティングは魅力的ですが、直接応募は人によってはデメリットと感じることがいくつかあります。
詳しく説明します。
①内定率が低い
ダイレクトリクルーティングの場合除き、企業のホームページや転職サイトから直接応募する場合は内定率が低いのがデメリットです。
直接応募では企業にとって正直興味のない人材からの応募も多く、企業のニーズと転職者の希望がかけ離れているためにマッチング精度がとても低いのが特徴です。
②非公開求人には応募できない
企業のホームページや転職サイトからの直接応募の場合、重要な非公開求人は掲載されていません。
サイトに入れば誰でも情報を閲覧できるわけなので当然ですよね。
非公開求人ほど年収が高い案件や新しいプロジェクトに参画できるような面白い案件も多いため、それらの情報を知ることができないのは大きなデメリットです。
ただし、ダイレクトリクルーティングは広く情報が公開されておらず、企業が興味を持った人材にのみ声をかける仕組みなので、非公開求人も多数含まれます。
③採用に関する情報が不足している
転職エージェント経由で転職する場合は、転職エージェントから応募する求人の様々な情報(募集の背景、面接官の特徴、過去に内定をもらった人の特徴、過去の面接の質問内容など)を得ることができます。
また、疑問に思ったことなどを代理でエージェントに質問してもらうことも可能です。
このため、面接前に十分な対策をとることができます。
一方、直接応募の場合はこうした情報が得られないため、転職エージェント経由で応募してきた人に比べると事前の情報が不足していて不利になる可能性が高いです。
④すべて自分で交渉しなくてはならない
直接応募の場合、面接のスケジュール調整や入社時期、年収交渉などはすべて自分で対応する必要があります。
自分で交渉するとなると、とくに年収交渉などは気まずいと感じてしまい、本来の希望額を伝えきれなかったという人もいます。
転職エージェントを利用して転職活動する場合は、それらの交渉ごとは全てエージェントが対応してくれるのでスムーズに転職活動を進めることができます。
直接応募のデメリットをカバーする方法
ここまで直接応募のメリットとデメリットをお伝えしてきましたが、どのように転職活動を進めるのが最善なのでしょうか?
結論から言うと、一般的な直接応募はおすすめしませんが、ダイレクトリクルーティングは使うべきです。やはり内定率の高さは魅力的すぎます。
とはいえ、企業に不足している求人情報を確認したり、自分で交渉するのは苦手な人もいますよね。
このため、最善の方法は、ビズリーチなどのダイレクトリクルーティングと転職エージェントを併用することです。
転職エージェントにはビズリーチにはない以下のようなサービスがあるため、併用することでお互いの欠点を補い合うことができます。
✓転職エージェントのサービス
- 転職全般の相談ができる
- 企業からの信用力が高くなる
- 推薦状を書いてもらえる
- 応募書類の添削が受けられる
- 面接対策のサポートが受けられる など
転職エージェントのサービス内容について詳しくは「転職エージェントを使うべき理由」よりご覧ください。
転職エージェントを選ぶときのポイントは、①求人数が多いこと、②転職希望者へのサポート体制が整っていること、を満たしているかが重要です。
いずれも満たしていて、私自身も利用して満足度の高かった転職エージェントを最後に紹介します。参考にしてみてください。
リクルートエージェント
【公式サイト】https://www.r-agent.com/
リクルートエージェントは、扱う求人数と転職決定数が圧倒的ナンバー1なので登録しておいて間違いないです。
リクルートエージェントはあらゆる求人を幅広く掲載しているのが特徴。他にはない非公開求人を多数抱えているので、希望の求人が見つかります。
また、業界ナンバー1だけに、優秀なキャリアアドバイザーが多いことには定評があるので、面談して見るだけでも様々なアドバイスを得られます。
dodaエージェント
【公式サイト】https://doda.jp/
dodaエージェントは、業界でも豊富な転職者情報のデータベースを持っているのが特徴。ここに登録しておけばこのデータベースを利用する他社エージェントからアプローチしてもらえます。
自分が登録した職歴や希望条件から他社エージェントに自分を見つけてもらうことで、自分に適した求人にたどり着きやすくなります。
実際、私もdoda経由でオファーをくれたエージェントの紹介で内定をもらっています。(同時にdodaエージェントの紹介でも2社内定をもらっていて、今はそのうちの1社で働いています。)
また、dodaエージェントは応募書類の添削や面接対策のバックアップのサポートスキルが高いので、これだけでも利用価値はあります。
マイナビエージェント
【公式サイト】https://mynavi-agent.jp/
マイナビエージェントは、リクルートエージェントほどではないものの非公開求人含めて約4万件もの求人数を扱っています。
大手企業のほか、中小企業の案件も豊富な点が特徴の一つで、業界別で見るとIT・通信系の求人が数多くあります。また、とくに20代、30代前半の若手向けの転職支援に強みを持っており、優秀な若手を求めるIT企業の多くがマイナビエージェントに対して積極的に求人を出しています。
コンサルタントも若手向けのサポートに慣れているので、20代、30代前半であれば質の高いサポートを受けることができるので、登録して損はありません。
なお、20代を対象としたマイナビジョブ20’sもあるので、一度面談してみて利用しやすい方に絞って利用するのもおすすめです。