こんな疑問に答えます。
- 東京に引越しする前に転職先を探した方がいい理由
- 上京転職するときの手堅く安全な手順(8ステップ)
この記事を書く私はこれまでに2度の転職経験があり、1度目の転職のときに東京から新幹線で2時間の距離の地方から上京転職を実現しました。
当時は初めての転職活動だったこともありかなり苦労しましたが、このときの経験のおかげで2度目の転職では2ヶ月で本命含む4社から前職を上回る年収で内定を獲得。
地方からの転職は時間の調整や費用面など一般的な転職よりもハードルは高くなりますが、きちんと知識をつけて計画的に進めれば短期間の転職活動でも上京転職を成功させることができます。
そこでこの記事では、地方→東京への転職活動の始め方〜引越しまでどんな手順で進めればいいのか、上京転職に必要な費用や注意点はどんなことかなどについて詳しく解説します。
なお、このブログでは在職中に転職活動することを推奨しているので、地方で働きながらの転職活動前提で手順を紹介します。
Contents
東京に引越す前に転職先を探すべき理由
上京転職は面接会場に行くまでに時間がかかるし、交通費に加えて宿泊費などの費用がかさみます。さらに平日に面接を行う企業が大半なので、在職中に転職活動するとなると有休をとる必要がでてくるなど、今勤めている会社へ気をつかう場面も多いです。
それでもできれば働きながらの転職活動した方がいいです。
その主な理由はこちら↓
✓上京前に転職先を決めるべき理由
- 転職活動中に資金が尽きる可能性がある
- 東京の土地勘がない
- 年収が下がる可能性がある
- そもそも東京で部屋を借りられない
- 面接のためにわざわざ東京まで来る機会が減っている
これらの理由の詳しい説明は以下の記事からどうぞ。定期収入を失い資金的な余裕がない中で転職活動をするとどうなるのか、なぜ東京で部屋を借りることができないのか、などを解説しています。
上京転職の手順【私の体験談あり】
では、ここからはさっそく(地方で在職中に転職活動することを前提として)上京転職の具体的な手順を紹介します。
私が実際に短期間で地方→東京への転職を実現した手順に、現在の人材系の仕事で身につけた知識なども絡めてお伝えします。
① 転職エージェントに登録する
上京転職すると決めたらまずは転職エージェントに登録します。(上京転職の場合や転職活動が初めての人は必須!)
上京転職や初めての転職活動の場合、知識不足や不慣れな土地で転職活動をするなどただでさえ不利なのに、転職エージェントを使わない場合は転職活動に関するあらゆるサポートを受ける機会を逃してしまうので。
転職エージェントを使うことで以下のようなサポートを受けられます。
転職エージェントから受けられるサービス
- 非公開の求人情報を紹介してもらえる
- 応募時に推薦状を書いてもらえる
- 面接対策のサポートが受けられる
- 面接の日程調整を任せられる
- 志望動機のアドバイスをしてくれる
- 企業から面接後のフィードバックを確認してくれる
- 面接後に企業に対して自分をさらに推薦してもらえる
- 自分から企業に聞きづらい福利厚生面などを質問してくれる
- 入社時の年収交渉をしてくれる 等
ちなみにこれらは全て無料で受けられます。(人材を募集する企業が人材を採用できたときに転職エージェントに成果報酬という形で支払うからです。)
なお、転職エージェントは国内に1万社以上もあると言われているので、どこを使えばいいかわからない場合は以下を参考にしてみてください。
■第二新卒・20代向けの転職に強い転職エージェントはこちら↓
転職エージェント名 | 特徴・強み |
ネオキャリア | 私が第二新卒のときに希望の転職の実現をサポートしてくれたエージェント。規模は大きくないですが、第二新卒の特性を熟知した的確なアドバイスとコンサルタントの熱心さは秀逸。第二新卒なら利用してみる価値ありです。 |
マイナビジョブ20’s | 転職業界大手のマイナビが第二新卒・20代向けに展開する転職支援サービス。大手だけに求人数が多く信頼感もあります。第二新卒向けのサポート体制が充実しているので、きめ細やかなサービスを受けたい人には向いています。 |
dodaエージェント | 業界でも豊富なデータベースを所有しているのが特徴。登録しておけば、このデータベースを利用する他の第二新卒に強い多数の転職エージェントからスカウトしてもらうことができ、自分に適した求人にたどり着きやすくなります。 |
■30代以降の転職で本当に役立つ転職エージェントはこちら↓
転職エージェント名 | 特徴・強み |
dodaエージェント | 業界ナンバー2。非公開の求人数が豊富で質が高いだけでなく、優秀なキャリアアドバイザーが多い転職エージェント。応募書類の添削や面接対策は転職者からも好評。 |
リクルートエージェント | 扱う求人数と転職決定数が圧倒的ナンバー1。あらゆる求人を幅広く掲載しているのが特徴で、他社にはない非公開求人を多数抱えている。 |
JACリクルートメント | ハイキャリア案件については国内でもっとも強い転職エージェント。外資系や日系の海外事業関連の職種などグローバル案件が豊富であることが特徴。 |
② 転職エージェントと面談する
転職エージェントに登録したら面談はできるだけ早めに実施しましょう。
今は東京へ転職するか迷いがあっても一度面談を行うことで疑問を解消できて今後の計画を立てられます。
さらにその場で転職のプロであるコンサルタントが自分にあった求人を紹介してもらえるので、今の自分が東京のどんな企業に転職できる可能性があるのか、おおよそイメージできます。
③ 上京転職したい理由を整理する
転職エージェントとの面談を通じて、あるいは面談後は「なぜ転職したいのか」「なぜ東京にいきたいのか」について改めて自分の考えを整理します。
ここで本音と建前を分けてOK。
転職理由の「本音」を整理する理由は転職活動中に自分の意志がブレないようにするため、「建前」は企業向けに転職理由や志望動機を説明するときに必要となります。
たとえば私の場合、「本音」はこんな感じでした↓
転職するときに掲げた条件
・副業可
・年収UP
・上場企業
・年功序列NG
・女性管理職多数
・自宅から数駅以内
・リモートワーク可
・転職者の割合が多い
・有休が多く休みやすい
・従業員1万人以上の大手
・前職の経験を活かせる職種完璧ではないけど探せばあるもんですね☺️
— Sara@未経験職種に2度転職 (@SARA18olsb) August 30, 2020
こちらは転職理由というよりも転職したい企業の条件ですが、転職理由を整理したことでどんな環境で働きたいかが自分の中で明確になった結果です。
④ 応募書類を準備する
企業側に伝えるべき転職理由や志望動機については、転職エージェントがテンプレートを用意してくれているケースが多いので、それに沿って自分の回答を埋めていけばOKです。
参考までに、私が転職活動したときは以下の内容をテンプレートに沿ってまとめました。
- 自己紹介(これまでの経歴や職務内容などの概要、実績、強みなどを1〜2分程度にまとめて記載)
- 経歴の詳細(大学時代のこと、1社目に入社した理由、成功・失敗体験)
- 転職理由(ネガティブな理由はポジティブに言い換え)
- 自分の長所短所
- 将来のビジョン など
テンプレートには例文も載っているので取り組みやすかったです。作成した内容は担当のコンサルタントに添削してもらい、客観的な視点をいれることでブラッシュアップしてください。
内容に迷うことや不安なことがあれば転職エージェントに相談しましょう。(悩んだときこそ転職エージェントを頼るべき。)
なお、この過程で企業に提出する履歴書と職務経歴書も作成します。
⑤ 希望の求人へ応募する
あなたの希望とこれまでの経歴などに沿って転職エージェントが求人情報を紹介してくれるので、少しでも気になった求人にはどんどん応募しましょう。(応募は転職エージェント経由から行います。)
応募する企業数に上限はないので、できるだけ多く応募して選択肢を増やすことをおすすめします。
書類選考の通過率は平均3割程度なので、10社応募して7社落ちると考えておいた方がいいです。
応募社数の目安については以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも確認してみてくださいね。
⑥ 面接を受ける
上述した①〜③は上京転職に限らず一般的な転職活動を始めるときの手順ですが、面接からは対応がちょっと異なってきます。
まず、地方から東京まで面接のために異動する必要がある場合、書類選考に通過した企業の全ての面接を受ける必要はないので、志望度が高い企業に絞って日程調整しましょう。
面接に行くときの東京への移動手段、移動や宿泊にかかった費用、東京で安く宿泊する方法、面接に行くときの現職での有休の取得方法なども記事にまとめているので、参考にどうぞ。
ここでも転職エージェント経由で日程調整を行います。
今は東京の多くの企業でWeb面接を導入しているので、地方からの転職活動であればパソコンやスマホ経由で面接に参加することも可能。(地方在住者であれば考慮してもらえるケースが増えているので、転職エージェントに確認してみてください。)
⑦ 内定・オファー面談・入社承諾
晴れて内定をもらうことができたら、一般的にはオファー面談を行います。
オファー面談とは、「処遇面談」「条件面談」ともいわれます。 内定後、労働条件と入社意思のすり合わせを行う、企業と内定者による面談です。 労働条件や、会社の各種制度に関する説明を人事担当者から改めて受けることが多いです。 配属予定の部署の社員や上司から、さらに具体的な仕事内容についての説明を受ける場合も多くあります。
参照元:BIZREACH
基本的にここで提示される条件で入社するかどうかを決断することになるのですが、転職エージェントを利用している場合はこの前に転職エージェントが企業側と年収や入社時期などの条件面についてすり合わせを行ってくれます。
オファー面談の実施方法(現地まで行くか、Web面談で済ませるか)も転職エージェント経由で企業側に相談してみるといいと思います。
なお、転職で年収を上げるためにはある程度テクニックを知っている方が有利に動けます。詳細は以下の記事からご覧ください。
⑧ 退職手続きする
転職先が確定したら退職手続きを始めます。転職先への入社時期を決めるためにも今の会社を退職できる時期は早めに確定する必要があるので、早めに直属の上司へ退職の意志を伝えましょう。
引継ぎや会社側の人員補充のことを想定して、遅くとも退職の1ヶ月前までには退職の意志を伝えることをおすすめします。(法律では2週間前まででよいとされていますが、円満退職するためにも早めに知らせておくのが親切かなと思います。)
ちなみに私自身も退職時にはできるだけ円満退職して気持ちよく次の会社に行きたかったので、転職活動前から準備していたし退職の意志の伝え方にも配慮したことで、円満退職できたかなと思っています。
⑨ 物件を探す
退職手続きと同時進行で物件探しも始めます。
土地勘がない状態でなんとなく「会社の近くで」と決めてしまうのは後悔のもとなので、おすすめはオファー面談などの機会に企業側へ聞いてみること。
私も上京転職が決まった後の面談で人事担当者と上司になるマネージャーに「社員はどのあたりの地域に住んでいる人が多いのか」「あまり家賃が高くなく、住みやすい場所はあるか」などを質問して教えてもらいました。
また、転職エージェントの担当のコンサルタントが東京在住の場合は、担当のコンサルタントにも相談してみるといいと思います。(一人からだけではなく複数人から情報を集めましょう。)
これらの情報をベースとしてネットから物件を探し、できれば契約前に内覧に行くのがおすすめ。内覧できなければGoogleマップの衛星画像などで周辺の状況を確認しておきましょう。
⑩ 東京への引越し
地方から東京へ引越すと、物価が上がり必然的に生活費が上がりやすくなるので、上京するときにかかる初期費用や生活コストはできるだけ下げたいですよね。
これについては私自身も東京に住みながら工夫してきたことがたくさんあるので、以下の記事にまとめています。金銭的な不安が大きい場合はぜひ参考にしてみてください。
また、家具家電一式を揃える場合、私は上京後に慣れない土地で家電量販店などを回って買い物してかなり大変だった記憶があります。このため、最初の1週間ほどはほとんど家具がない状態で生活しました…!
上京した最初の数年は安い家具家電でも十分生活していけるので、最初は楽天市場やAmazonなどを利用して賢く買い物しましょう。
転職直後は慣れない東京の生活で精神的にも体力的にも大変なので、引越し前に必要なものを揃えておくと後々かなり楽。入居してすぐに家具家電が届くように注文しておけば、すぐに快適な生活を始められます。
食器類や保存が効く食品などもネットで注文して配達日を調整しておくとしばらくはまとまった買い物が不要なので、新しい職場での仕事に集中できますよ。
まとめ
転職で上京する場合は環境が大きく変わるので、東京の会社に転職したいと思ったときに行動を起こすべき(今がこれから先の中で一番若い!)。
行動力がいることだけに後回しにしていると気がついたら何年も経っていた…なんてことも珍しくありません。
上京転職は一見大変そうに感じますが、一つ一つの作業はとてもシンプルなのであまり難しく考えすぎず、自分のペースで進めていけば転職できます。
とはいえ無計画に進めてしまうのは失敗の原因になるので、今回紹介した内容を参考にしながら進めてみてくださいね。
転職活動は一人で進める必要はなく、転職エージェントに頼りながら進められるし、最近ではWeb面接も一般的になりつつあるので、上京転職したい人にとって環境はかなりよくなっています。
迷ってる時間ほどもったいないものはないので、まずは行動してみてください。行動してみると見えてくることがたくさんあるので、ぜひ一歩を踏み出してみてくださいね。
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